合同会社道設計
車椅子の駆動アシスト電動装置プロジェクト

合同会社道設計代表の梅津さんにお話を伺いました!

ご提案のアイデアについて教えてください

電動車椅子が普及しつつありますが、その多くは乗る人が自ら操作するタイプで、押す側が操作するタイプは僅かしかなく、自宅や施設での屋内移動やデイサービス送迎には一般的な手動式車椅子で十分です。
外出の時だけ取り付ける電動装置があると、車椅子を押す人は、屋外特有の負荷が軽減されるので気軽に連れ出すことができます。また一緒に乗って移動出来ると外出がさらに楽しくなり、車椅子に乗る人も気兼ねなく頼めるので外出頻度が増え笑顔になります。

発案のきっかけについて教えてください

新型コロナウィルスが蔓延した第一波の際、母も毎日通ってたデイサービスを休ませて自宅で一緒にステイホームしていました。母は半身麻痺があり車椅子生活していたので自力で外出することは出来ませんでした。
室内に長時間籠り切りでいるとフレイルや痴呆が進む恐れがあったので毎夕散歩に連れて行きました。車椅子を屋外で押すことがとても大変だったので楽に押せる補助具を探しましたが見つからなかったので自ら開発しようと思ったことがきっかけです。

目指す世界について教えてください

外出したいけど車椅子を押して貰うのは気が引ける、外出させてあげたいけど車椅子を押すのは大変。
車椅子を自ら操作して外出が出来ない人や車椅子を押して連れて出してあげたい人達が、屋外でも車椅子を楽に押せて、一緒に乗って移動出来ると、外出が楽しくなり両者共に笑顔になります。外出の距離も時間も頻度も増えて、更に外気に触れることで五感が刺激されます。その結果フレイルや痴呆の抑制にもなる。そんな明るい社会の実現を目指しています。

本コンテストでの取組み内容、実証内容について教えてください

これまで試作を重ねて第3世代目で市販プロダクトを改造して「楽に押せて、一緒に乗れる」は確認出来ました。
本コンテストでは第4世代目のプロトタイプを開発して、実用性や安全性等の技術検証を行います。車椅子を押す負荷を軽減するメイン機能は、平地でも体感は可能ですがより効果を感じ易い上り坂での実証を計画しています。

富士スピードウェイの敷地内に坂の候補もありますが、メイン会場となるイベント広場に簡易スロープを持ち込んで5度と10度を再現予定です。また、斜度や速度を検知して警告する簡易デモアプリも準備中です。

苦労している点について教えてください

手動式車椅子は大枠の規格はありますが多種多様のタイプが製造販売されているため、汎用的に取付が可能で外出の時だけ取り付けるコンセプトに基づいて、取付も取外しも容易であることを両立させることに苦労しています。モーターのアシストで楽に押す機能も、スピードを抑えて力強く押すさじ加減に微妙な調整が必要です。
押す人が乗るボードの取付方法も簡単にはいかず、構造の見直しを重ねて試行錯誤しています。また、坂道の傾斜や速度を検知する簡易アプリは、スマートフォンだけでは不十分でラズパイ等も使って改善しています。

最後に意気込みをお願いします

車椅子を楽に押せるようになれば乗る人も押す人も外出のハードルが下がって気軽に出掛けられる。車椅子を押す人もボードに乗って一緒に移動出来ると外出が楽しくなる。従来の車椅子のモビリティ化により社会を笑顔に!

プロジェクト代表者
代表者写真
プロジェクト代表者
梅津 優
総合商社に在籍中はエレクトロニクス及びモビリティ領域で新事業開発を25年経験、エンジニアリングサービスプロバイダーのVP及びファブレスメーカーのCSO兼CMOとして経営改革を6年主導の後、2023年に道設計を設立。
約10年に渡る実母の在宅介護の経験から押シスト!を考案のうえ自ら試作を重ね現在に至る。
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