活動目的 ~どのような社会を目指そうとしているのか~
昨年の実証実験では、10名に協力していただき、「手足が不自由な方でもドライブシミュレーターの操作が可能なこと」「操作によって新しい楽しみを提供し、レースに対する興味関心を高められること」が確認できました。この成果をもとに、重度肢体不自由者を中心とした、eレーシングチームの結成を目指します。
このeレーシングチームは、自動車業界と重度肢体不自由者の接点となります。さまざまな身体的特性を持つレーサーが、個別最適化された操作方法により、健常者と対等にレースに挑む姿を発信し、「ルールやUI/UX等の前提を変えることで、多様な人たちの社会参加を可能にする」と伝えていきます。
目指すのは、身体の状態に関わらずあらゆる機会が提供される社会の実現です。
活動目標 ~何を達成するか~
今回の取り組みはフェーズ2として、2つの目標を設定しています。
- 重度肢体不自由者がシミュレーターを快適に操作できるデバイスを開発する。
- 開発したデバイスを用いた重度肢体不自由者が、シミュレーターレースに参加する。
デバイスについては、軽度の麻痺や筋力低下、脊髄損傷のあるレーサーが主な利用者となる手動装置や、手動装置の使用が困難なレーサーも想定したジョイスティックの開発を行います。
レースについては、(株)ePARAによる「オンラインレース」に身体的特性に適した開発デバイスを使うレーサーが参戦し、短期間のトレーニングでスキルを高め、レースを通じて観戦者に興奮や感動を提供できる姿を示していきます。
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2023.8.25
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