活動目的 ~どのような社会を目指そうとしているのか~
視覚障がいのある方がレース観戦する場合、目の前を走り過ぎるマシンのエンジン音、観戦席の近くにいる人の話し声、会場の実況を含めた音が大きな意味を持ちます。また、現代は現地で得る情報と、SNSなどの情報を同時に取り込みながら観戦する時代であるものの、視覚障がいのある方は困難を感じられる場面があるのではないでしょうか。
私たちは、視覚障がいのある方も、リアルとデジタルを相互に行き来しながら、エンターテインメントを楽しめる、物理的情報バイアスのない社会実現を目標に掲げています。
また、長期的には、論理的情報バイアスのない社会の実現を目指しています。少数の声の大きな意見に誘導されないよう、SNS上での意見の流れを見える化、定量化することで、バイアスの解消を実現していきます。
活動目標 ~何を達成するか~
今回の実証実験では、物理的情報バイアスのない社会実現を目指し、次の検証を行います。
- SNSに投稿されたレースに関するコメントをもとに、盛り上がりをリアルタイムにフィードバックする「Groove Partner」を視覚障がいのある方に提供し、没入感の高いレース観戦を体験していただくこと。
「Groove Partner」は、スマホアプリとクラウドを結び付けたシステムとして開発し、音声等の入力インターフェイスを持ちます。SNSのテキスト情報を処理し、視覚障がいのある方が受け入れやすい形(主に音声)でのフィードバックを行います。
SNS上での、レースに関しての盛り上がりを音声で聞き、知りたい情報を検索して適切な答えを返してくれるため、みんなと一緒に感動、熱狂できる体験を提供していきます。
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2023.8.25
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