Eyesynth, S.L.の皆さんにお話を伺いました!
ご提案のアイデアについて教えてください
私たちは、視覚障がいのある方にモータースポーツの世界を全く違った形で体験してもらうことに取り組んでいます。モータースポーツは視覚的な側面が強いため、この世界に引き込むことは難しいと考えられています。私たちのNIIRAの技術によって、視覚障がいのある方が音で大きさや形を識別し、サーキットの様々なエリアを歩くことができるようになる体験を提供します。また、レーシングカーと普通のクルマの違いを比較する体験も提供したいと考えています。
発案のきっかけについて教えてください
Eyesynthでは、人間の能力を増幅するためにさまざまなテクノロジーを使用する革新的な方法を常に模索しています。私たちの挑戦は、私たちが「ヒューマニスティック・テクノロジー」と呼ぶもの、つまり人間の能力を増幅させる技術の開発です。
同時に、私たちはモータースポーツへの情熱を共有しています。私たちは、2つの世界を結びつけ、視覚障がいのある方がモータースポーツにアクセスする機会を創り出します。
目指す世界について教えてください
私たちが住みたいと思う世界(そして私たちが技術を通じて目指している世界)は、人々の身体的な障がいが、社会に才能を発揮するためのバリアにならないような世界です。テクノロジーはバリアを取り除くために機能し、人々の創造を拡大するべきと考えています。
これらの目標を達成することは、社会的にも経済的にも大きな挑戦ですが、倫理的価値観、プロフェッショナリズム、財政的支援によって可能であると固く信じています。コンテスト事務局の支援と、私たちが求めるような社会の実現に向けたコミットメントに、心から感謝しています。
本コンテストでの取組み内容、実証内容について教えてください
日本の観客との素晴らしい体験を実現するために、私たちは3つの側面に焦点を当てています。
・エクスペリエンス・デザイン: 私たちは、目の不自由な観客が新しい技術に親しみやすく簡単に触れることができるよう、デモンストレーションを構成しています。支援技術は心理的な要素が強いため、観客にとってスムーズで楽しい体験となることを目指しています。
・NIIRAの改善:現在NIIRAを使用しているユーザーとの経験から、私たちは製品を改善し、体験をさらに一歩前進させるための洞察を得ました。
・文化的適応: NIIRAがユーザーと交わす言葉や口調は、活気があり、心地よく、信頼でき、安全な体験を提供するものでなければなりません。そのため、日本の言語や習慣に合わせることは非常に重要であり、ニュアンスの違いを大切にしています。
苦労している点について教えてください
サプライヤーからの納期や輸送の遅れ、プロトタイプの調整など、
困難はこの種のプロジェクトではよくあることです。
加えて、私たちは少人数のチームであり、このプロジェクトとスタートアップの開発・成長に関わるその他の日常的な問題に同時に取り組まなければなりません。
コンテスト事務局のサポートのおかげで、問題は大幅に軽減され、管理しやすくなっています。
最後に意気込みをお願いします
日本は文化、歴史、技術、地理において私たちを魅了する国です。そこで私たちの技術を紹介できることは、大きな喜びです。現在、私たちはグローバル展開を検討しており、その中でも日本は特に魅力的な市場と考えています。
日本で達成できる可能性と戦略的価値は非常に大きく、私たちはその挑戦を喜んで受け入れたいと思っています。