特定非営利活動法人ウィーログ
車いす向け施設バリアフリーマッププロジェクト

NPO法人ウィーログ代表の織田さんにお話を伺いました!

ご提案のアイデアについて教えてください

私たちは今回、バリアフリーマップのアプリを開発します。施設の車いす用観客席やバリアフリートイレ、駐車場から施設内までのバリアフリー経路等の詳細な「施設内情報」に加え、施設までの公共交通機関等の「アクセス情報」も提供することで、車いすユーザーが必要とする自宅から施設までの「総合的な情報提供」を実現します。
これによって、車いすでも安心して外出でき、スポーツ観戦を心から楽しむための情報を届けていきます。

発案のきっかけについて教えてください

車いすユーザーがスポーツ観戦に行きたいと思った時、バリアフリー情報が欠かせません。
しかし、施設までの公共交通機関がバリアフリー対応しているか、施設に到着後も施設内をスムーズに移動できるか、トイレを使用できるか等の情報がわからず不安で、訪問に踏み切れない現状があります。そうした課題を解決するために、施設の詳細なバリアフリー情報を届ける地図アプリを作りたいと思いました。

目指す世界について教えてください

車いすユーザーにとってバリアフリー情報は、その人の人生を変えると言っても過言ではありません。私も情報のおかげで、バリアフリービーチの存在を知り、家族で楽しい思い出を作ることができました。その体験をきっかけに積極的に外出するようにもなりました。私たちのアプリを通して、車いすの「悩みを浅く、悩む時間を短く」してもらいたいと願っています。そして、「車いすでもあきらめない」で人生を謳歌してもらいたいです。

本コンテストでの取組み内容、実証内容について教えてください

本コンテストでは「施設マップ機能」と「車いす3Dシミュレーション機能」を開発し、施設の詳細なバリアフリー情報が掲載された地図アプリを提供します。レース当日の実証実験では、初めてサーキットを訪問する車いすユーザーの方に、事前にアプリで施設の情報を見てもらいます。
そして、その情報を参考にサーキットを訪れてもらい、情報提供が役に立ったか、3Dのシミュレーションと実際の施設との異なる点など、アプリで提供する情報の有用性について検証します。

苦労している点について教えてください

施設エリアマップは、トイレや駐車場などの「スポット情報」に加え、ルート情報などの複合的な情報を提供します。そのため、小さなスマホ画面の中で、情報をどのようにまとめ、どのように伝えるかのデザイン設計に苦労しています。また、3Dシミュレーションについては、3Dデータを扱うことが初めての試みで、全てが試行錯誤です。
3Dデータはデータ量が大きいので取り扱いが難しいですし、車いすの動きをどのように表現するかなど、細かな点を開発チームと1つ1つ相談しながら進めています。

最後に意気込みをお願いします

こうした新しい試みをする時、実証実験だけで終わらせず、社会実装してユーザーさんに届けるとの思いで取り組んでいます。車いすユーザーの方に「こんな機能が欲しかった!」と言ってもらえるものをお届けします!

プロジェクト代表者
代表者写真
プロジェクト代表者
織田友理子
NPO法人ウィーログ代表理事/NPO法人PADM代表理事。
進行性の筋疾患により電動車椅子を利用。
超希少疾病の新薬開発推進、バリアフリーマップ「WheeLog!」の開発運営を行う。ドバイ万博グローバルイノベーター、外務省第7回「ジャパンSDGsアワード」SDGs推進本部長(内閣総理大臣)賞など受賞多数。
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