
株式会社Ashirase代表の千野さんにお話を伺いました!
ご提案のアイデアについて教えてください

視覚障がい者の靴に取り付ける振動ウェアラブルデバイス「あしらせ」により、当事者の聴覚や保有視覚、白杖操作を邪魔せずにルート情報を取得することが出来るナビゲーションを開発しました。
足の動きを捉えることが出来るため、当事者の状況に合わせ最適な誘導情報を出すことが可能です。
また、ご自身の靴に取り付けたまま脱ぎ履きも可能なので、デバイスの管理を最小限にして振動インターフェースを利用することが出来ます。
発案のきっかけについて教えてください
自動運転のエンジニアでしたが、身内の川への転落事故をきっかけに歩行へのテクノロジーの導入に関心を持ち開発を始めました。
様々なプロトタイプと当事者との実証を繰り返し、当事者にとって大切なものを邪魔しないインターフェースの開発に至りました。
目指す世界について教えてください

視覚障がい者の方には、単独歩行出来る人から出来ない人など様々な当事者がいらっしゃいますが、単独歩行可能な方でも病院や職場など「行かなくてはいけない場所」のみ外出するという方が多くいらっしゃいます。
私たちがミッションとして掲げる「人の豊かさを歩くで創る」の通り、「無理していく必要のない場所」において興味関心を持ち、行動し、そこで様々な体験が発生するという一連の流れを支えていきたいと考えております。
本コンテストでの取組み内容、実証内容について教えてください

今までのサーキットやテーマパーク内でのナビゲーションという実証結果から、価値検証は出来ているがディテールについて社会実装に耐えうるものにはなっていませんでした。そこで今回「歩きやすいルートの生成」と「到着地点で入り口に困らなくするサポート」の2点を強化し実証致します。
苦労している点について教えてください
正しい施設内のルートを行う上で、ショップやアトラクションの位置を定義することが必要であり、詳細な一致性の担保が苦労している点です。ある程度自動化を見込んでいますが、どうしても人の確認が必要な場面があり苦労しております。
最後に意気込みをお願いします
3年目になりますが、しっかりと当事者に対し価値のあるものを社会実装させていきたいと思います!!