Hable One BVの皆さんにお話を伺いました!
ご提案のアイデアについて教えてください
視覚障がいや手先の不自由な方の日常生活を支援するための2つの製品を開発しています。
・Hable One:この点字コントローラーは、スマートフォン専用に設計され、目の不自由なユーザーが日本語の点字を使ってシームレスかつ自立的にデバイスを操作することを可能にするものです。Hable Oneは、アクセシビリティと使いやすさを保証する触覚的でユーザーフレンドリーなインターフェイスを提供します。
・Hable Easy: Hable Easyは、視覚障がいのある方や手先の不自由な方のために、スマートフォン等をより直感的に操作できるようにした簡易コントローラーです。この製品は、人間工学の原則を念頭に設計されており、ユーザーが簡単に操作でき、デジタル世界での自立と自信を高めます。
両製品は、身体的能力に関係なく、誰もがテクノロジーにアクセスできるようにするという私たちの使命の第一歩です。
発案のきっかけについて教えてください
Hableは、共同設立者であるAyushmanの祖父Handaが40歳で視力を失ったことから生まれました。支援技術の乏しいインドでは、この失明によってHanda氏は早期退職を余儀なくされました。祖父の経験を変えようとAyushmanは、同じく視覚障がいのある方の困難を目の当たりにしてきたFreekと提携し、Hableを設立しました。
彼らの目標は、スマートフォンを利用しやすくすることでHanda氏に力を与え、彼の自立と生活の質を回復させることでした。
目指す世界について教えてください
私たちは、身体的な能力に関係なく、すべての人がテクノロジーに真にアクセスできる世界を思い描いています。私たちの目標は、視覚障がいや手先の不自由な方でも、無理なく自立してテクノロジーと接することができるインクルーシブな環境を作ることです。
アクセシビリティは後付けではなく、デザインの基本的な側面であるべきだと考えています。デザインプロセスにユーザーを参加させることで、私たちの製品が真のニーズを満たし、個人がより充実した、よりつながりのある生活を送ることができるようにします。
本コンテストでの取組み内容、実証内容について教えてください
日本語点字に取り組み、新しいユーザーと関わり、既成概念にとらわれずに製品体験を向上させるという挑戦は、厳しくもやりがいのあるものでした。この経験により、日本の視覚障がい者コミュニティーのユニークなニーズや嗜好に対する理解を深めることができ、私たちの製品が彼らのニーズに真に応えられるようになりました。
多様な人々とのコラボレーションは、このコンテストの貴重な側面のひとつです。ユーザー、専門家から多くのフィードバックを得て、製品の改良に役立てることができました。Hable Oneの手触りの良いデザインや、Hable Easyの直感的なインターフェースなど、フィードバックのひとつひとつが、具体的な改良の原動力となりました。
苦労している点について教えてください
主な挑戦のひとつは、私たちが話せない言語を使って仕事をすることでした。しかしこの挑戦は、異文化におけるコミュニケーションとアクセシビリティのニュアンスをより深く理解することで、豊かなものにもなりました。仕事の多くがデジタル化されたことで、遠隔地での共同作業や問題解決に習熟することができました。
技術的な面では、私たちの製品が機能的であるだけでなく、ユーザーにとって直感的でユーザーフレンドリーであることを保証するために、ソフトやデザインに大幅な変更を加えなければなりませんでした。このような変更には、大規模なテストと反復が必要でしたが、私たちと多くのユーザーとの間に地理的な距離があることを考えると、これは特に困難なことでした。テストの調整、フィードバックの収集、タイムリーな変更の実施は、私たちのチームの能力を引き伸ばしました。
最後に意気込みをお願いします
このプロジェクトは、私たちのビジョンを地球の裏側で実現するもので、とても興奮しています。このプロジェクトが多くの人々の生活に大きな影響を与える可能性があると信じており、今後もこの活動を続けていくことに情熱を注いでいます。私たちの取り組みが、多くの人々のアクセシビリティと自立の向上に繋がることを目の当たりにするにつれ、私たちの熱意は高まるばかりです。