
テクノツール株式会社の中塚さんにお話を伺いました!
ご提案のアイデアについて教えてください

本プロジェクトは、アシスティブテクノロジーを活用したeモータースポーツチーム『TECHNO eRACING』の事業化を目指しています。障害者がeモータースポーツに参加できる環境を整えることで、健常者と同じ土俵で競い合う機会を提供しています。多様な操作方法を実現するテクノロジー技術が広がれば、社会全体での技術革新に繋げていけます。企業との連携によるマーケティング戦略を通じ、持続可能な事業モデルの構築を目指しています。
発案のきっかけについて教えてください
テクノツールには、車椅子ユーザーや重度肢体不自由者との繋がりがあります。その中で、eモータースポーツに挑戦したいという方や、興味はあるものの車の免許取得が困難な人々の存在に気づきました。当初はデバイス開発が中心でしたが、健常者と障害者が同じ条件で競い合う場の少なさを痛感し、アシスティブテクノロジーで参加機会を拡げていく決意をしました。私たちは、”機械”ではなく”機会”を提供することを目指しています。
目指す世界について教えてください
私たちが目指すのは、テクノロジーの進化によって、障害の有無に関わらず誰もが競技・娯楽・仕事に参加できる社会です。このプロジェクトでは、eモータースポーツを通じ、全ての人が能力を最大限に発揮し、健常者と障害者が共に競い合う環境を提供します。さらに、アシスティブテクノロジーの普及を目指し、あらゆる業界で、操作環境のインクルーシブ性を支援することを目標としています。
本コンテストでの取組み内容、実証内容について教えてください

2024年4月にeモータースポーツチーム『TECHNO eRACING』を発足し、事業化に向けた検証を進めています。7月にはローンチイベントを開催し、企業やメディアとの関係構築を強化中です。今年は8月、10月、11月の大会に参加する計画で、選手4名の競技スキルや操作環境の最適化を目指し、リアルタイムのフィードバックを活用した技術改良を行っています。8月の大会でグループ内1位の選手も輩出し、競技実績が向上しています。デバイスの受注生産も視野に入れて、持続可能な事業運営に向けた準備を進めています。
苦労している点について教えてください

事業化とパートナーシップの開拓が最大の課題です。eモータースポーツチームの運営には、予想以上の時間と人手、費用がかかり、事業目標の明確化を進めてきました。
ローンチイベントをきっかけに、約40社からプロジェクトの社会的意義には共感を得ましたが、具体的な経済的メリットや連携の実現にはさらなるステップが必要です。
弊社ならではの強みや企業の投資価値を示すため、プレゼンテーションやデモンストレーションに力を入れていきます。
最後に意気込みをお願いします
TECHNO eRACINGでは、”同じ土俵への挑戦”を目指す選手に向けて、多様かつ公平な競技環境を提供します。アシスティブテクノロジーで社会に波及するインクルーシブな未来を目指し、挑戦を続けていきます。