Lighthouse Techの皆さんにお話を伺いました!
ご提案のアイデアについて教えてください
従来の白杖では、目の不自由な人や視覚障がいのある人を腰より上のゾーンから守ることはできません。低い位置にある枝、開いた窓、駐車中のトラックなどの障害物は、重大な安全上のリスクをもたらします。
このような障害物は、頭部外傷や転倒の発生率を高め、自信や自立性の低下につながります。TAMI ®は、ユーザーの歩行経路上の障害物を検出するセンサーを内蔵したメガネフレームです。
このフレームは、技術とファッション性を組み合わせたユニークなもので、支援機器にはパフォーマンスと美しさの両方が重要であると私たちは考えます。
発案のきっかけについて教えてください
TAMI ®は、Lighthouse Techの創設者と視覚障がい者協会のメンバーとのミーティングから生まれました。代替デバイスのデザインが不格好でかさばるために、人々が日常生活でそれらを使うことを妨げていることを知って、私たちは驚きました。
大多数の視覚障がいのある方にとって解決されていない現実世界の問題があることに気づいたとき、私たちはすぐに作業に取り掛かり、最初のプロトタイプを作成しました。私たちは、視覚能力に関係なく、誰もが自分のベストな見た目と感じ方を望んでいるということに触発されました。
目指す世界について教えてください
視覚障がい者の数は2倍になると予測されています。Lighthouse Techが本社を置く日本やスイスのような国でも、この変化の主な要因は高齢化です。私たちは、視覚障がいのある方がテクノロジーにアクセスして移動性を高め、社会生活、文化、アウトドア活動に参加できる世界を目指しています。
帰属意識は、社会参加の重要な側面です。私たちは、ファッションとスタイルをデザイン戦略に直接組み込むことで、ソーシャルインクルージョンに取り組んでいます。
本コンテストでの取組み内容、実証内容について教えてください
昨年のコンテストでは、プロトタイプを実証するために人工の障害物迷路を作りました。私たちのブースに来た視覚障がいのある方は、安全に迷路を歩いて私たちのアイウェアデバイスのプロトタイプを試すことができました。私たちは、彼らのフィードバックからデバイスに多くの改善を加えました。今年は、次世代のデバイスをコンテストに出展します。
それは新しく洗練された外観を持ち、障害物回避のため、より改善されたソフトウェアを搭載しています。今年は、サーキットの敷地内を私たちと一緒に歩いてTAMI ®を試してみてください。TAMI ®の日常的な使用が体験できます。
サーキットは障害物や人が多く、また、ノイズや雑音もあり、ハプティックフィードバックモードの有効性を示す良い実証ができると思っています。
苦労している点について教えてください
Lighthouse Techは、デザインと技術的アプローチの両方を必要とするチームです。
私たちは、小型化された電子部品と、バッテリ電力をほとんど消費しないソフトウェアを組み込んだメガネを設計しました。これにより、目標とする仕様と重量を達成することができました。支援技術を取り入れながらも、通常のメガネフレームとして認識できる製品を作成することは、技術的な課題でした。
TAMI ®をさまざまな年齢や技術訓練レベルの人々に受け入れられるようにユーザー体験を設計すること、またTAMI ®を最も恩恵を受ける人々に利用してもらうことは、継続的な課題です。
最後に意気込みをお願いします
私たちは、機能性とファッション性を組み合わせ、ユーザーが装着性とスタイルを妥協することなく能力を高めることができるようにすることで、支援技術デバイス市場に革命を起こすことを目指しています。今年、次世代デバイスを携えて日本に戻ってくることを非常に楽しみにしています。